ASINとは?

ASIN(Amazon Standard Identification Number)とは、世界最大のオンラインショッピングプラットフォームであるAmazonにおける商品の固有識別コードです。

Amazonでは、商品の識別にASINを使用しています。ASINは10文字の英数字で構成され、商品の検索や在庫の管理、広告のターゲティングなどに使われています。

ASINは、国際規格コードである、ISBN、UPC、EAN、JAN等と連動しており、同一の商品に対して複数のASINが生成されることはありません。Amazonで販売されている膨大な量の商品の1つ1つを識別するための商品コードであるため、ASINが重複する事はありません。

商品を出品する際には、セラーセントラルの管理画面を経由して、既存のASINを利用するか(相乗り出品)、新規で新しいASINを取得します。この際、不正なASINの使用はAmazonからペナルティを課される可能性もあるため注意しましょう。

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ASINとAmazon広告

Amazonにおける広告には、スポンサープロダクト広告・スポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告などの幾つかのメニューがありますが、これらの広告ではASINを活用した広告を配信することも可能です。ASINを活用する形の広告は、Google、Yahoo!、Facebook、Instagramなどの他の広告媒体にはないAmazon独自の広告配信方法です。

ASINの具体的な活用方法は広告配信におけるターゲティングです。広告配信対象の商品の「競合商品」「類似商品」等のASINに対して広告の配信を設定する事でASINターゲティングがおこなわれます。ASINターゲティングを実施することで、特定のASINの商品ページに広告を表示することができます。ターゲティングとは、広告配信対象の取り決めのようなもので、広告キーワードの指定も、ある意味ではターゲティングと言えるでしょう。

なお、スポンサープロダクト広告におけるASINターゲティングの広告は、PAT広告(Product Attribute Targeting広告)とも呼ばれます。

ASINターゲティングのコツ

ASINターゲティングでは、主に競合商品、類似商品、カテゴリーが利用されます。広告配信対象のASINを選定する際には、クリック単価が高すぎないか、自身の商品と親和性があるかといった事への配慮が必要です。

たとえば、当該カテゴリーのトップランナー過ぎる商品は、広告のクリック単価が高いばかりではなく、カテゴリー内でその商品しか売れないという商品も存在するため、その場合、広告が表示されても自社商品の売上に全くつながらないという事もあります。

広告予算だけを消化して売り上げに繋がらないASINを発見した場合は、そのASINを広告対象から除外するなどのメンテナンスも必要です。

一般論として、自社商品より少し高い、少しレビューが少ないという具合の類似商品へのターゲティングが、最もASINターゲティングの効果を発揮します。これは、消費者の心理として隣の芝が青く見える状態になるためです。こういった商品を発見した場合は、積極的にASINターゲティングの対象に指定すると良いでしょう。

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